はじめに
日本の化粧品は、その高品質で世界中から高く評価されていますが、特にアメリカ市場での需要は年々高まっています。アメリカのECプラットフォーム、特にAmazonでは、多くの日本製化粧品が売れ筋となり、日本からの越境ECも円安の影響で加速しています。
弊社Global Strideも、アメリカAmazonで毎月約1,000万円の売上を達成しており、この市場のポテンシャルの大きさを実感しています。アメリカ市場に進出しないことは、ビジネスチャンスを逃すことに他なりません。
今回は、アメリカ市場で化粧品を販売する際の課題と、それを乗り越えるための具体的なステップについて解説します。
アメリカにおける化粧品の定義
アメリカでの化粧品販売において、まず知っておくべきことは「化粧品」の定義です。アメリカでは「アメリカ食品医薬品局(FDA)」が化粧品を監督しています。FDAによると、化粧品とは「人の体に塗布、スプレー、またはその他の方法で使用し、身体を美しくし、魅力を高めるための製品」とされています。
日本では、化粧品と医薬部外品のカテゴリーが明確に分かれていますが、アメリカではシャンプーや香水、歯磨き粉も化粧品として分類されます。
アメリカで化粧品を販売するための手続き
アメリカでは、一般の化粧品に対するFDAへの登録は義務ではありませんが、2023年に施行された**MoCRA(Modernization of Cosmetics Regulation Act of 2022)**により、2024年7月1日までにアメリカで製造・加工される化粧品を扱う施設はFDAへの登録が必要となります。この登録は電子ポータルを通じて行い、製品リストの提出や毎年の更新が必要です。
中小企業向けの免除
過去3年間のアメリカでの平均売上が100万ドル未満である場合、施設の登録や製品リストの提出は免除されることがあり、新規参入を目指す企業にとって大きな利点となります。
アメリカ市場で守るべき規制
アメリカで化粧品を販売する際には、禁止成分や制限成分の規制に注意が必要です。例えば、次の7つの成分はFDAによって使用が禁止されています:
- クロロホルム
- 塩化ビニル
- ビチオノール
- クロロフルオロカーボンプロペラント
- ハロゲン化サリチルアニリド
- 塩化メチレン
- ジルコニウム含有複合体
また、日焼け防止剤などの特定の成分には配合制限があるため、ラベルにその目的を正確に記載する必要があります。すべての着色料はFDAの承認が必要で、特定の石油系着色料は色ごとに検査を受けなければなりません。
さらに、英語でのラベル表示も必須です。成分や使用方法、注意点などを正確に記載するか、ステッカーを貼付して対応する必要があります。
Global Strideのサポート
私たちGlobal Strideでは、日本の化粧品メーカーがアメリカ市場にスムーズに進出できるよう、販売に関するアドバイスや専門的なサポートを提供しています。アメリカAmazonでの成功経験をもとに、商品が現地で確実に販売できるよう、成分やラベルの確認、販路の開拓などを全面的にバックアップいたします。
アメリカ市場での成功を目指す際は、ぜひ一度ご相談ください。お客様の商品をより多くの方に届けるためのサポートをさせていただきます。
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